「江戸のシンプル・ライフ - エコロジーとリサイクル」
杉浦日向子
1996.1.24
1. 茶 ----- 十十八十八 ⇒ 108
米 ----- 八十八
2. 粋 ----- 88 ⇒ 90 間の89が抜けている
粋とは「米をやっと食う状態から脱する(卒業する)こと」
(粋−イキ) (粋−スイ)
江戸 上方
やみつき ひたむき・純粋
色 恋
活 酸
鮨 イキのよさ 魚が旨い 魚から作る 熟成(時間をかける)
息 吸
吐き出す文化・腹ペコ 吸い込む文化・でっぷり
やせ我慢 腹がふくらむ
個性の文化 大人の文化
しぶみ・黒・モノトーン はなやか
雀の羽根の色-江戸の色
粋の反対 → 野暮 粋の反対 → 無粋 どうしようもない
うぶ 可愛い もてない 最低が「きざ」
もてなくない 気障り、一生治らない
粋に変わる 自分では思っていない。
謎を秘めている 持ち駒が多い
隠し玉を一つ持っている
粋(いき)の文化 --- 粋(すい)の文化 ---
後に残らないものに使う 道具物に凝る
稼いだものは食べてしまう ため込む
食い道楽
3.長屋の暮らしぶり
京都 大阪 江戸
(七) (五) (三)
衣 服が7着 服が5着 服が3着
衣類はレンタルショップ
そんりょう屋
(江戸にいっぱいあった)
火事が多く持っていてもダメ
食 お皿が7皿 お皿が5皿 お皿が3皿
一汁一菜 プラス 1品
台所なしのため外食(屋台食)
住 部屋数が7 部屋数が5 部屋数が3
(玄関 土間 四畳半)
長屋経営 --- 退職金で大家を始める人が多い。奨励金が出る。
家賃の集金もあまり催促しない。
4. 江戸のリサイクル
生活排水が出ない。 水を大事に使う。 米のとぎ汁をリサイクル。
紙のゴミも出ない。もったいない。
あらゆる道具 --- 一生もの、すべて再利用。
習字の紙再利用。
5. 江戸の人口構成
120万人の内、
60万人 --- 武士
10万人 --- 寺・神社関係
44万人 --- ビジネスとして江戸に来ている人(ふるさとのある人)
6万人
--- 江戸生まれの江戸っ子 長屋でゴロゴロ
⇒ この世界の話
6. 大晦日にしみじみ1年を振り返る
七 五 三 七味 --- おいしものを7回食べた
五悦 --- 楽しいことを5回した
三会 --- 忘れえぬ人と3人出会った
この七五三がカウントできたら素晴らしい1年であったといえる。
江戸時代はこのように質素なものであった。